撮影監督の映画批評

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「パリ・オペラ座のすべて」(フレデリック・ワイズマン)、「脳内ニューヨーク」(チャーリー・カウフマン)、「This Is It」(ケニー・オルテガ)

 上演されても一切観客の姿、拍手歓声などをとらえることのない「パリ・オペラ座のすべて」。
 上演されることのない舞台演出をとらえる「脳内ニューヨーク」。
 マイケルの死により公演されることのなかったそのリハーサルをとらえた「This Is It」。
 いずれも映画内観客不在のバックステージものである。

 「This Is It」は、届けられるはずであったステージを可能な限り再現しようと意図されている。であるから全てはマイケル・ジャクソンその人に集約されていく。

 「脳内ニューヨーク」は、ステージを創造することそれ自体をステージにしようと意図する劇作家ケイデン・コタード(フィリップ・シーモア・ホフマン)を描いている。であるから必然、全てはこの映画を創造/監督するチャーリー・カウフマンその人へと遡行される。

 「パリ・オペラ座のすべて」は、ステージが特権化されることもなく、リハーサルも本番も、ダンサーもスタッフも、無人のショットですら、同じ資格でならんでいる。であるから「This Is It」のようにパリ・オペラ座のステージに集約されるわけでもなく、「脳内ニューヨーク」のように監督フレデリック・ワイズマンに遡行することもない。 
 
 「パリ・オペラ座のすべて」で注がれたフレデリック・ワイズマンの眼差しと同じようにどの映画もとても面白く観ることができたと、「脳内ニューヨーク」のように自己言及してみるが、さめざめと泣いたのは「This Is It」
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2009/11/28(土) 22:28:56|
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著書

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中澤正行

Author:中澤正行
撮影監督

主な作品
2006「天使の卵」
同年 第50回三浦賞受賞
2008「あの空をおぼえてる」

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