撮影監督の映画批評

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「マンハッタン無宿」(ドン・シーゲル)

 クーガン(クリント・イーストウッド)がNYの警部補(リー・J・コッブ)に会うまでが、最高に面白い。そこを丁寧に描いているわりには、本筋に入ってその後が随分とぞんざいに感じられる。
 タイトルバックのインディアンが高い位置からライフルで狙い、そこへイーストウッドが現れるあたり「ダーティーハリー」のタイトルバックに通じるところがある。
 距離の詰め方がいい。大ロングから、殴り倒すまで。パンツを履けと投げられる服に続いての不意の登場。先程までインディアンのPOVとしてとらえられていた風景を、クーガンのPOVとして見渡してシーンを閉じる。
 女の家への寄り道も、いちいちアクセントをつけて巧い。内外の隣接を外に繋がれたインディアンの歌声で示し、視覚上では窓越しにPOVとしてとらえる。
 インディアンには服を着ろと言いながら、クーガンは女の家で裸になるという顛倒の面白さ。これはラストでは囚人に煙草をやるという顛倒と相似。
 アリゾナではなく、テキサスと誰にも間違われるのは、「グラントリノ」でtoadと呼ばれるタオや、ウォルトではなくコワルスキーとしか呼ぶことが許されない神父の祖型かもしれない。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/07/29(水) 05:05:09|
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著書

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中澤正行

Author:中澤正行
撮影監督

主な作品
2006「天使の卵」
同年 第50回三浦賞受賞
2008「あの空をおぼえてる」

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