撮影監督の映画批評

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「白い肌の異常な夜」(ドン・シーゲル)

 スクリーンで観る機会がなく、それ以前にテレビでやらビデオでやらで観てしまっているものを、あらためて劇場で観て驚かされることの一つに、観客の笑いがある。
 満席のフィルムセンターで上映された「白い肌の異常な夜」は、いたるところで笑いがおきた。予想外の笑いにおおいに戸惑う。成瀬巳喜男の「驟雨」を、私はどのような状況で観ようが必ずラストで涙するのだけれど、これも劇場では観客の笑いを誘うらしく、居心地の悪さを感じながら号泣するのが常なのだ。
 しかし、このような居心地の悪さを、マクバーニー伍長(クリント・イーストウッド)の居心地と都合良く共鳴させる。

 さて本編であるが、ヒッチコックの「汚名」が思い出された。イーストウッドは「汚名」のバーグマンである。毒入りの食事に気づく件など、同じパターン。ラストのアイロニーは、フランク・ダラボンの「ミスト」のラストにも通じるところがある。
 ブルース・サーティースのキャメラが素晴らしい。とくにランプをつけながらエドウィーナ(エリザベス・ハートマン)が動けないマクバーニーの周りを一周するシークエンスは、その象徴的な演出と相俟って、最高の出来である。最初のランプに火をつけるとき急に暗くするなどという大胆なライティングは、とても真似できない。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/07/29(水) 03:55:17|
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Author:中澤正行
撮影監督

主な作品
2006「天使の卵」
同年 第50回三浦賞受賞
2008「あの空をおぼえてる」

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