撮影監督の映画批評

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「イーグル・アイ」(D・J・カルーソ)

 同監督の前作「ディスタービア」は面白かった。今作「イーグル・アイ」は面白くない。極個人的な感想。
 イーグル・アイでありながら、状況を鳥瞰できる視座は観客にも与えられず、アクションシーンは何がなんだかわからない。その混乱は等しくその場に身を置く主人公と重なるのだからと好意的に解釈することも躊躇われる。なぜなら、POVムービーであり客観的な視点のない「クローバーフィールド/HAKAISHA」や「REC/レック」よりも何が起こっているのか理解しがたいからだ。
 POVムービーは、客観的なショットが奪われていて閉塞しているが、逆に主観という視点はぶれることはない。それゆえそこで描かれるのは、常に主観視点からの被写体との距離である。
 「イーグル・アイ」は、客観的なショットがあるにもかかわらず、被写体同士の距離を知るための視座が奪われている。距離を描けないということは、すなわちサスペンスが描けないということ。
 前作「ディスタービア」が面白かったのは、自宅から離れることができないという主人公の設定がすでに、彼の視点を軸とした距離の描写を要請しているからである。それでも後半、犯人の家を訪ねに行った母親の側に視点が移ったり、ラストのアクションシーンでやはり何が起こっているのかわからないのは、この監督の資質なのではないだろうか。
 
 ユビキタスな視点は決して映画を面白くしないということで、ユビキタス社会への批判としているのなら言うことはない。
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テーマ:洋画 - ジャンル:映画

  1. 2008/10/23(木) 18:03:35|
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著書

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中澤正行

Author:中澤正行
撮影監督

主な作品
2006「天使の卵」
同年 第50回三浦賞受賞
2008「あの空をおぼえてる」

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