撮影監督の映画批評

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

「海街diary」(是枝裕和)と「フューリー」(デヴィッド・エアー)

『海街diary』が小津を連想させると言われているが、ストーリーから彷彿させられるのは、小津ではなく『フューリー』(デヴィッド・エアー)であった。(音楽からは『ベニスに死す』、自転車二人乗りのアングルからは『雪の断章』)

もちろん長女、香田幸(綾瀬はるか)が、軍曹、ウォーダディー(ブラッド・ピット)であり、異母妹、浅野すず(広瀬すず)が新兵、ノーマン(ローガン・ラーマン)である。
四姉妹にとっての家は、彼らにとってのシャーマン戦車になるわけで、要は(疑似)家族になるまでの話である。

主人公は、すず/ノーマンであり、観客は彼らの視点を通して家/戦車を見ていく。新参者である彼らは見ることしかできない。その見ることしかできない彼らを見る視点として幸/ウォーダディーが導入され、さらにその幸/ウォーダディーを見る視点として、次女、三女/他クルーが導入される。こうして人が人を見る視線を紡いでいき、その視線の劇の舞台である家/戦車が立ち上がる。

幸がすずに鎌倉を見下ろせる場所で叫ばせるのと、ウォーダディーがノーマンに投降した独兵を殺させるのを重ねてみるのは牽強付会にすぎるか。それでも、幸/ウォーダディーが家/戦車を守り、その姿を見るすず/ノーマンがそこに自分の居場所を見つけるという類似は、小津を彷彿させるという批評と同程度には説得力を持つと思うのだが、どうだろうか。
スポンサーサイト
  1. 2015/07/26(日) 14:27:27|
  2. 映画感想
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

著書

プロフィール

中澤正行

Author:中澤正行
撮影監督

主な作品
2006「天使の卵」
同年 第50回三浦賞受賞
2008「あの空をおぼえてる」

Follow Me on Pinterest

メールフォーム

お問合せはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

全記事(数)表示

全タイトルを表示

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。