撮影監督の映画批評

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「ブロークン」(ショーン・エリス)

 日本一鏡像の好きなキャメラマンを自称する以上、をテーマにした映画を観にいかないわけにはいかない
 というわけで公開3日目にもかかわらず、ガラ/ガラのテアトルタイムズスクエアにて「ブロークン」を観賞。

 (ネタバレあり?)
 主人公の弟の恋人ケイトが覗き込む鏡。つづく鏡の中から撮られたカット、漆黒の闇のなかに矩形に切りとられた穴から差し込む光、そのフレームに縁取られたケイト。
 映画館のイメージである。
 鏡の中からのカットと思われたものが、映画館の暗闇に浮かぶ矩形のスクリーンと見紛うイメージ、暗闇で息を潜めそのスクリーンを見つめる我々観客がそこにいる、つまり我々の鏡像。スクリーンが鏡になった。(割れた鏡の欠片の残る壁の白さはスクリーンに他ならない)
 だから鏡から出てくるように見えるエイリアンは、「キートンの探偵学入門」や「カイロの紫のバラ」と同じくスクリーンに、映画の中に、入っていく観客=エイリアンなのだ。
 あるいはこう言った方がいいかもしれない、「キートンの探偵学入門」や「カイロの紫のバラ」のように映画の中に入った主人公が、その映画のなかで自分が観客であることの記憶をなくした物語だと。自分が観客であることを忘れた主人公とは、主人公に感情移入した我々観客の鏡像なのだから。
 

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テーマ:ミニシアター系 - ジャンル:映画

  1. 2008/11/17(月) 21:34:04|
  2. 映画感想
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  4. | コメント:0

著書

プロフィール

中澤正行

Author:中澤正行
撮影監督

主な作品
2006「天使の卵」
同年 第50回三浦賞受賞
2008「あの空をおぼえてる」

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