撮影監督の映画批評

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グッド・シェパード

グッド・シェパード

 ボトルシップと、ずっと開封できなかった遺書の便箋にある船の画に象徴的なように、主人公は自身が封じ込めていたと信じていたものに逆に封じ込められるという転倒が描かれる。
 若き日の父親が写っている写真を見るエドワード(マット・デイモン)がその額縁のガラスに反映するのと、ソ連のスパイをマジックミラー越しに見るエドワードがそれに反映するのは、どちらもエドワードがガラスの外側にいることを示し、内側の無力な人物に力を行使しているように見えるが、実際はその逆で内側の人物に外側のエドワードは翻弄される。

 感情移入しづらい主人公(抑制されたリアクション)で、3時間近い長尺を飽きさせずに見せきるのは、演出もさることながら巧みな脚本によるところが大きい。
 特に、耳の不自由な恋人と意識してかせずにかわからぬが友人の目に触れさせずに会おうとするのを当の恋人に看破させ、それでも尚二人で会えればそれでいいと言うその人にこそ主人公を最後まで執着させるという人物造形には溜息がでる。
 
 

 
  
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テーマ:グッド・シェパード - ジャンル:映画

  1. 2007/10/25(木) 12:43:05|
  2. 映画感想
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  4. | コメント:0

著書

プロフィール

中澤正行

Author:中澤正行
撮影監督

主な作品
2006「天使の卵」
同年 第50回三浦賞受賞
2008「あの空をおぼえてる」

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